魔王 <伊坂 幸太郎さん>

<魔王> 感想

「魔王」
この本を読むのは二度目。

前回読んだときは、終わり方の余韻に感動した。
そして、その後「魔王」の続編でもある「モダンタイムス」を読み、
再度、この「魔王」を読むと、また違った感動があった。

あの余韻はモダンタイムスへと引き継がれていた。
それをわかった上で、改めてこの本を読むと、
安藤兄弟の力強さが、より伝わってきた。

「魔王」とは、一体誰なのか、考えさせられる。

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<魔王> あらすじ

「魔王」と「呼吸」というふたつの物語。
「魔王」は、安藤・兄の物語、「呼吸」は、安藤・弟の物語。

主な登場人物
  安藤(兄)
  潤也(弟)
  詩織(潤也の彼女)
  犬飼首相 
  

安藤・兄は、自分の念じた言葉を人に言わせることができる能力、
安藤・弟は、じゃんけんに必ず勝つという能力。

国民から圧倒的支持を得る政治家・犬飼を見ながら、兄弟は思う。
これでいいのか、考えろ、考えろマクガイバー!と考える兄。
このままでいいのか、何かを起こそうとする弟。

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<魔王> 好きなことば

「魔王」を読んだ。
この小説の中にも、いいことばだなぁと思うフレーズがたくさんあった。
それを、ここに残しておきたいと思う。

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P36

「人間の進化の最大の武器は好奇心だ」

安藤(兄)が、弟・潤也と潤也の彼女・詩織に言ったことば。


確かに!好奇心は大事だと思う。
もし、人間から好奇心がなくなったら、暮らしも楽しくないだろうな。
その好奇心を「武器」と表現するところが、カッコいいなー。

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P301

私の声は、広げた真っ白の紙に、
不格好な小石をぼそっと落として
皺を作るような響きがあった。

うわーっ、この表現、このたとえ。すごい。
あたしなんかには、絶対思いつかないフレーズだわ<当たり前
しんとした夜の会話での声に、ぴったりよね。さすが伊坂さん!

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P304

潤也君は、記憶の歯車を
手動で回転させはじめたのか
しばらく無言の間が入り・・・・(省略)

この表現もうなった。うまいよねー。
じっくり、でも正確に、記憶をたどっている様子の潤也君。
その様子が目の前に見えてくるようだ。

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<魔王> 作品間リンク

「魔王」を再読。「作品間リンク」
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(1)P62

ごく普通の居酒屋だった。「天々」という名前の全国チェーンで、
(中略)サラリーマンには人気がある。



居酒屋「天々」は、「チルドレン」や「陽気なギャングの日常と襲撃」にも出てくる。

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(2)P163

・・・・(中略)
資材管理部の千葉という男について、どんな男なのか
訊ねてみるかな、などと思った。



千葉は、「死神の精度」に出てくる死神

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(3)P168

田中選手の足を刺して、動けなくしてから、心臓を刺した。」


「オーデュボンの祈り」
   足が悪く、代書の仕事をしている、鳥が好きな男。
「陽気なギャングな地球を回す」   
     どんな鍵でもをつくってくれる男
「グラスホッパー」           
     杖をついているホームレス
「モダンタイムス」            
     脚を少し引き摺るようにしていたゴッシュのシステム管理者
「ゴールデンスランバー」            
     足を骨折して入院している患者
「SOSの猿」
    発注ミスをした菩薩証券男

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