終末のフール <伊坂 幸太郎さん>

<終末のフール> 感想
まず、最初にイメージしたのは、映画「フィッシュストーリー」だった。
この春に観た映画だけど、原作とはちょっと違う設定があり、
それはそれで映画的で面白いと思っていた。
それが、なんとなんと、この「終末のフール」の設定やらエピソードを
盛り込んだみたいで、それがわかると、
(この本を読んでからフィッシュストーリーの映画を見たら、もっと楽しめたかも)
と、感じたのが、最初の感想だ。

8つの話がある。どれもそれぞれに(なるほどなぁ)と、それぞれの生き方に感心した。
印象に残ったのは、「鋼鉄のウール」のボクサー。
もうすぐ世の中が終わるというのに、彼は、ずっと変わらず練習を続けている。
その姿が、野球のイチローと重なった。
どんなことでも、同じことをずっと続けるって、難しい。
それができる人が、チャンピオンになれるんだと思う。

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<終末のフール> あらすじ
 終末のフール
 太陽のシール
 籠城のビール
 冬眠のガール
 鋼鉄のウール
 天体のヨール
 演劇のオール
 深海のボール

この8つの短編からなる連作ものだ。

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年後のお話。
8年前には、犯罪が増え、パニック状態の混乱した世の中だった。
しかし、あと3年となったとき、人々は、小康状態となる。
仙台市にあるヒルズタウンに住む人々のそれぞれを描いたもの。

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「終末のフール」について伊坂 幸太郎さんへのインタビュー(集英社) はこちらです

「終末のフール」の特集サイト(集英社) はこちらです。

<終末のフール> 好きなことば

「終末のフール」
この小説の中にも、いいことばだなぁと思うフレーズがあった。
それを、ここに残しておきたいと思う。

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(P346)

・・・(略)「母さんが死んだ時はどうだったわけ」・・・(略)
「おまえには言ってなかったけどな、俺の一番大事な人間は政子だったんだよ」

・・・(略)
「息子のおまえよりも、だよ」と口元をほころばせた。
「怒ったか?」
いいと思います。私はそう返事をする。


いいなー。いいなー。こういう家族、こういう夫婦。
やっぱり、息子(子ども)からしても、
親はお互いを大事に思い合うふたりでいてほしいよね。

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(P338)

「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」

「自殺をしてはいけない理由」
それを子どもに問われたら、何と答えるか。
そう、この言葉が一番ぴったりとくるんじゃないかと思った。

あなたが生きるのは義務なのよ。

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<終末のフール> 作品間リンク
「終末のフール」を初めて読んだ。
この小説には、「作品間リンク」 はみつからなかった。

「終末のフール」について伊坂 幸太郎さんへのインタビュー(集英社) 

このインタビューの中でも、伊坂さんが「作品リンクはない」と言っている。

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