ゴールデンスランバー <伊坂 幸太郎さん>

<ゴールデンスランバー> 感想
とにかく、最後のシーンが好きです。胸がキューンとなります。
『たいへんよくできました。』

青柳の元彼女・樋口晴子とその娘。いいセンスと度胸を持ってるよね。

2010年1月に映画が公開されるらしい。とても楽しみ。
この樋口晴子は竹内 結子さんらしい。どんな風に演じてくれるか楽しみ〜。

この小説は、第一部から第五部までの構成になっている。
最後の第五部は「事件から三ヶ月後」が描かれている。
すべては、これを描くための伏線だったのか、と思えるようなラストシーン。
さすが伊坂さん!

そして、登場する人物がまた、筋の通った人が多くてカッコいい。
犯罪の中でも、「痴漢」が一番許せないと言う青柳のお父さん。
音楽はロックだと言い張る岩崎、などなど。
そういう個性を持った人物を登場させるうまさも、さすが伊坂さん!


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<ゴールデンスランバー> あらすじ
首相の凱旋パレードが、仙台で派手に行われていた。
その首相が、ラジコンへりを使った爆弾テロで暗殺される。
そして、その犯人として、元宅配ドライバーの青柳が仕立て上げられる。
青柳は、逃げる。
大学時代の元彼女、サークルの仲間など、周りの人間との絆が彼の逃亡を助ける。

  青柳 雅晴    首相暗殺の濡れ衣を着せられ逃亡する
  樋口 晴子    青柳の大学時代の彼女
  森田 森吾    「森の声が聞こえる」という、青柳の大学時代のサークル仲間
  小野 一夫    青柳の大学時代のサークルでの後輩
  岩崎 英ニ郎   青柳が勤めていた宅配会社の運転手
  轟         花火工場の社長
  保土ヶ谷康志  仙台病院センターの入院患者
  佐々木 一太郎 青柳を追跡する刑事

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<ゴールデンスランバー> 好きなことば

「ゴールデンスランバー」
この小説の中にも、いいことばだなぁと思うフレーズがあった。
それを、ここに残しておきたいと思う。

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(P)501

「たいへんよくできました」

好きなことばは、最後のページに出てくるこの言葉に尽きる。
たぶん、この言葉を使うシーンに、あたしは酔ってるんだと思う。


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(P)274

「ただ、俺にとって残っている武器は、
人を信頼することくらいなんだ」

この小説の中にたびたびでてくる言葉に
「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」というのがある。
その中でも、このシーンで青柳が使ったこの言葉が一番好きだ。



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(P)352

「だと思った」の一言が、胸の中をぎゅっと絞ってくる。


なんて素敵な表現なんだろう。
この言葉がうれしくて、胸がつまって。
そして、その言葉の力強さが、自分を奮いたたせてくれる。
そんな思いが伝わってきて、涙が出そうになった。


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<ゴールデンスランバー> 作品間リンク
「ゴールデンスランバー」を再読。
作品間リンクを探ってみる。

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(1)田中徹 
   枕に頭をつけ、吊られた左脚を眺めた田中徹は・・・・・ (略)  P16より
 
   足を骨折している田中は、他の作品でも度々登場している。



「オーデュボンの祈り」
   足が悪く、代書の仕事をしている、鳥が好きな男。
「魔王」                   
    足を撃たれるサッカー選手 
「陽気なギャングな地球を回す」   
     どんな鍵でもをつくってくれる男
「グラスホッパー」           
     杖をついているホームレス
「モダンタイムス」            
     脚を少し引き摺るようにしていたゴッシュのシステム管理者
「SOSの猿」
    発注ミスをした菩薩証券男


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(2)
    「轟煙火」という花火工場の社長

    「あんたもだろ」熊に似た男性(轟社長)がすぐに言う。・・・(略) P127より
    熊に似ているという表現がある。 



「オーデュボンの祈り」
    荻島で、唯一、外の世界と行き来できる男で、伊藤を荻島に連れてきた。

    「熊みたいな風体のくせにな」 (P39より)
    と、日比野が轟のことを言っている箇所がある。  


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