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「SOSの猿」
この小説の中にも、いいことばだなぁと思うフレーズがあった。 それを、ここに残しておきたいと思う。
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(P)7
どこかでね、誰かが、痛い痛い、って泣いてるんだよ。
だから助けに行くんだよ
サイレンを鳴らして走る救急車を見た幼稚園児の二郎は、
「救急車、どこに行くの?」と尋ねたとき、母親が答えた言葉。
うん、こういう説明のできる母親に育てられたから、
二郎は、他人の「SOS」に敏感になったんだろうな。
「SOS」に気がついたときは、サイレン鳴らして、人や車を押し避けてでも
そばに行ってあげなきゃいけないんだと思うよ。
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(P)76
二郎は、SOSを発していう人間を救えないと嘆いているが
そうではなく、キャッチしているだけでも充分、救いになって
いる。そうは思わないか
そうか。安心した。
何もできないと思っていたけど、キャッチしてあげることも大切なんだね。
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(P)83
分かる、と無条件に言い切ってしまうことは、分からないと
開き直ることの裏返しでもあるんだ。そこには自分に対する
疑いの目がない
「我が子のことは何でもわかる」という母親に対して思った言葉。
そうなのかもしれない。
それは、自分に対する過大評価による自信なのだろう。
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(P)84
『子供のことが分からないけど、分かりたい』そう思うくらいが
ちょうどいいんじゃないか
ひきこもりの息子を心配する母親に対して言った言葉。
親、特に母親というものは、子供を心配するあまり、 過干渉になりがち。
その様子を、第三者からみれば、「もう少し距離をおいた方がいいよ」と、思える。
子育てに悩んでいるときは、ちょっと冷静になって、他人の言葉を聞くことも
大切かもしれない。
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(P)286
いつまでも、くよくよしてればいいんですよ
よかった。
性格を変えることは難しい。
くよくよしてればいい、そう言ってもらえると、
今のままでいいんだよと、そう言ってもらえたのと同じ。安心した。
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(P)288
誰かを救ってあげたいという、というこだわりで、それは
自分自身の存在価値を証明したい、
という弱さから生まれているらしくて。
そっか。実はそういうことなのね。
人は、自分の存在をアピールすることが、
生きていくためには重要だと、思っているのかもしれない。
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