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1 ありがとうのレシピ
2 穏やかさのレシピ
3 謙虚さのレシピ
4 思いやりのレシピ
5 教育のレシピ
6 暮らしのレシピ
7 チェックのレシピ
8 工夫のレシピ
9 失望のレシピ
10 向上心のレシピ

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  1.ありがとうのレシピ 
<サクラのレシピ>

その彼女の口から、「ありがとう」の言葉を聞いたことがありませんでした。
たとえば、同僚や後輩に仕事を手伝ってもらった場合、
彼女は「すみません」とは言いますが、「ありがとう」とは言いませんでした。

気持ちの中では、「ありがとう」だったのでしょうけど、言葉にはできないようでした。

「ありがとう」という言葉、この言葉を言われて、気分を害する人はいないでしょう。
「ありがとう」の言葉に含まれた「感謝の気持ち」というのは、とても大事だと思います。
同じ職場で仕事をする者同士、先輩であれ、後輩であれ、上司であれ、部下であれ、
共に、同じ空気を共有しながら仕事をしているのです。
そこに「感謝の気持ち」があるのと、そうでない場合とでは、
職場の空気はまるで違ってくるものです。

みんなが気持ちよく仕事ができる空気をつくることを
各自が意識することも大切だと思います。


サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『感謝の気持ちを持って仕事をする人は、穏やかな人間関係を築けます』


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  2.穏やかさのレシピ  
<サクラのレシピ>

ある先輩は、攻撃的な部分を持った性格の方でした。
自分の意に添わないことを言われたり、注意されたりすると、途端に機嫌が悪くなり、
その相手に対して、冷たい態度をとるようなタイプの方です。

多くの場合、仕事には分担というものがあります。
職場の規模にもよりますが、最初から最後までをひとりでこなすということは稀でしょう。
たとえば、電車を使って得意先まで出かければ、それを精算してくれる人もいるでしょう。
自分が担当しているお客様が来られた時、お茶を出してくれる人もいるでしょう。
自分にかかってきた電話を取り次いでくれる人、
自分の出したゴミを処分してくれる人、
小さなことですが、自分以外の人に、お世話になっているわけです。

人と関わりを持つ以上は、ささいなトラブルはつきものです。
自分のやり方と違う人がいて当然でしょう。
だからといって、逐一、機嫌を損ねていては、本人も周りの人間も不幸です。

多少のことには目をつぶるという大らかさも必要でしょう。
それができないのであれば、相手に、穏やかに言葉をかけてはどうでしょうか。
いきなり攻撃をしかけてこられたら、面くらいますし、
売り言葉に買い言葉で、ケンカにも発展しかねません。
ましてや、いきなり口もきいてくれなくなれば、「どうして?」「何が原因?」と
疑心暗鬼になり、その後の人間関係や仕事にも悪影響を及ぼすでしょう。




サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『穏やかな空気を持った人の周りには、人が集まってきます』


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  3.謙虚さのレシピ  
<サクラのレシピ>

裸の女王様状態の先輩がいたことがあります。
勤務年数も、その職場では一番長かったこともありますし、
性格的にも、強い一面を持った方でしたので、
誰も彼女に注意をすることができませんでした。

ですから、彼女も、自分は仕事ができると思い、自信にあふれていました。
ところが、実は、ミスも結構多く、仕事に時間もかかっていたのです。
それを、他の後輩たちがそっとカバーしていました。

あるとき、彼女は大きなミスをしてしまいました。
さすがに上司も、その時は強く注意したのです。
そして、ついに部署変えにまで発展してしまいました。
それを言い渡された彼女は、ふくれっ面で、黙ったままでした。
それを見ていた、わたしたち後輩は、彼女にかける言葉が見つかりませんでした。

こうなる前に、何とかできなかったのでしょうか。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『自信と一緒に、謙虚さも持ち合わせましょう』



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  4.思いやりのレシピ  
<サクラのレシピ>

ある職場で、陰であだなをつけられているふたりがいました。
「1号さん」と「2号さん」です。
ふたりとも「面倒くさい人」という括りで見られていました。

1号さんは、何かと質問が多い人です。
仕事を依頼すると、一から十まで指示しないといけません。
そして、その仕事を他の仕事に応用することもできないので、
次の仕事をする時は、また一から指示しないといけないというタイプの人でした。
仕事を依頼する方からすると、なんとも面倒くさい人なのです。

2号さんは、気分にムラのある人です。
2号さんの機嫌を損ねると、2号さんは、原因をつくった人対してだけでなく、
職場全体の人に対して不機嫌になるような人でした。
そのため、毎日のように、2号さんの顔色をうかがいながら接する必要がありました。
こちらも、なんとも面倒くさい人です。

同じ「面倒くさい人」でも、それぞれに違う面を持っていたのです。
それでも、ふたりには共通点がありました。
思いやりに欠けるという点です。
自分の中で、こうと決めたら、その範囲でしか動くことができません。
そうやって、自分の考えの中だけで行動をするので、
人の気持ちを想像するということができません。
ですから、思いやりという概念を持ち合わせていないのでしょう、きっと。

そういう人には、仕事を依頼することが面倒くさくなります。
面倒くさい人だと思われないようにしたいものです。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『思いやりのある人には、自然と仕事の依頼も増えるでしょう』


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  5.教育のレシピ  
<サクラのレシピ>

年齢で言えば50歳を過ぎ、勤務年数で言えば、20年、30年という
大ベテランさんのいる職場で仕事をしたことが数回あります。

ある大ベテランさんは、口ぐせのように言っていました。
これからは若い人の時代。若い人に助けてもらうことも、教えてもらうことも増えてくる。
だからこそ、わたしは自分の知っていることはすべて、若い人に教えてあげたい、と。

当時、わたしは40代半ばで、とても「若い人」ではなかったのですが、
勤務年数で言えば「若い人」というか、未熟者だったので、その大ベテランさんから
さまざまなことを教えていただきました。

大手スーパーでパート勤務をしたことがあります。
初日に「この人があなたの教育係です」と紹介され、
マンツーマンで教えてもらったこともあります。

さらにさかのぼり、わたしが社会人1年生だったとき。
その会社では「教育指導員制度」があり、3ケ月間はみっちり、教育されました。
そして、その教育制度は徹底したもので、わたしも、教育する先輩も、
それぞれに、どんな仕事を覚えたのか、あるいは教えたのか、何の仕事をやったのかなど
上司に文書で報告する義務もありました。

また、10人程度の職場で働いた時は、別の方法で教育していただきました。
新人のわたしが、新しい仕事を与えられる度に、上司が、
その時に手があいている人、または、その仕事を得意としている人を呼んで、
「この仕事を教えてあげてください」と、直接、お願いしてくれたのです。
おかげで、仕事を覚えると同時に、職場全員の方々とコミュニケーションを図ることもでき
早い段階で、その職場に馴染むことができました。

仕事の教育の方法は、その会社、その職場で、それぞれのやり方があるでしょう。
いろいろな職場を経験してきて思うことがあります。
教育係でもなく、新人に仕事を教えたことが無いにも関わらず、
注意や非難だけは厳しく言ってくる先輩には、閉口します。

先輩として、注意をすることは必要なことだと思います。
しかし、まずは、相手に「教える」という態度で接することが大切ではないでしょうか。
いきなり怒鳴ってしまっては、新人は何が悪かったのかさえわかりません。
そして、その先輩を、「恐い人」と位置付けてしまうでしょう。




サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『上手な教育は、後輩からの信頼を厚くします』



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 6.暮らしのレシピ 
<サクラのレシピ>

ずっと以前に勤めたいた会社の先輩が、化粧品を含めた美容関係の会社へ転職しました。
当時のわたしは、数時間のパート勤務で、ほぼ、専業主婦のような暮らしをしていました。
そんなわたしから見て、その先輩の仕事ぶり、活躍ぶりは、とても輝いて見えました。

でも、その先輩が言ってくれたのです。

主婦ってすごいと思うわ、と。

当時、先輩は独身で、ひとり暮らしをしていました。
そして、仕事柄、幅広い年齢層の女性とのお付き合いがあったようです。
お客さまである、主婦の方のお話をうかがう機会が増えるにつれて、
自分と主婦の暮らしぶりを比較するようになり、「主婦はすごい」と思うようになったとか。

その先輩の言うところによると、独身でひとり暮らしをしていると、
どうしても自分本位になり、「暮らす」ということに対して、大雑把になると言うのです。

たとえば、お弁当を作って会社へ行く、
食べ終わった後、空になった小さなアルミカップがお弁当箱の中に残る、
それを、会社のごみ箱の中に捨て、さらにお弁当箱を、会社のキッチンで洗って帰る。

なぜ、そうするのでしょうか?
ひとり暮らしの自宅では、ごみの量が少ない、
その少量のごみのために、ごみ出しをするのが億劫になる、
すると、どうせならごみをゼロにしたいと思う、
だから、ごみを自宅ではなく、会社で処分するようになる。
そして、ついでに・・・と、会社の備品や水道を使って、自分の洗い物までしてしまう、
それが、「おかしいこと」だということに気がつかなくなってくる。

でも、ある時、主婦であるお客さまと会話をしていて、
自分のやっていることが、「おかしいこと」だと気がついたんだそうです。

そこで、先輩は、会社の中にいる、主婦でもある同僚たちの行動をみたそうです。
そこには、普段から丁寧に暮らしているであろう、
気遣いや心配りが感じられたのだそうです。
在庫が残り少なくなった備品の補充やら、キッチンの片づけやら、同僚への声かけやら
ごく自然に、当たり前のように行動していたそうです。


サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『仕事には、普段の暮らしぶりが表れるものです』


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  7.チェックのレシピ  
<サクラのレシピ>

人は、必ず失敗をするものだと思います。
仕事をする上でも、それを前提に、先のことまで考えて仕事をしようと心がけています。

たとえばパソコンでの入力の仕事をしたとします。
その場合、自分の間違いを見つけ出す方法を、あらかじめ考えた上で
入力することがコツでしょう。
そして、間違いを見つけ出す方法は、
最初に入力した方法とは別の方法を用いることが基本だと思います。
まったく同じ方法で、最初から最後までチェックしていては、
間違いを見つけることはできないでしょう。

小学生の時に習った「確かめ算」の要領です。
  2+3=5
これが正解かどうかを確かめるには、同じように2+3をもう一度考えるのでななく
  5−3=2
という逆からの計算をして確かめると、習いましたよね。
仕事も同じことです。確かめるときは、別の目で見ることが大切になってきます。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『別の角度から見ることを心がけましょう』


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  8.工夫のレシピ  
<サクラのレシピ>

わたしの仕事を、後輩さんが引き継いでくれることになりました。
その後輩さんは、その種の仕事が全くの初めてで、知らないこともいっぱいでした。
そのため、わたしが何か教えるたびに、必ずメモをとる熱心な後輩さんでした。

わたしが、新しい職場に行った時。
わたしは、その職場で、少し前に退職された人の後釜として採用されました。
ですから、与えられた席も、その退職された方の席でした。
机の引出しには、必要な文具品がある程度で、ほとんど空っぽでした。
でも、わたしはその中に、小さなノートを見つけたんです。
退職された方が残していってくれたのか、忘れていったのか、処分し忘れたのか、
そこは不明ですが、そのノートは、その方が作った仕事上のメモでした。
お得意様ごとにインデックスが付されたノートには、
それぞれのお得意さまの仕事をする上での注意事項がメモされていました。

新しい仕事を覚えるとき、先輩や上司に教えていただくことがたくさんあります。
一度に、たくさんのことを覚えるのは大変な作業です。
でも、だからと言って、何度も同じ質問をするのは、
教えてくれた方に対しても失礼なことでしょう。
「仕事をやる気があるのか?」と、注意されても当然のことです。

メモをとる。
これは、とても大事なことだと思います。
そして、メモをとった後、それを活用できるよう、ノートに整理する技術も大切です。
ただ、ただ、メモをとっただけで安心して、それを使いこなせないようであれば
意味がありませんから。
メモやノートの作り方、活用の仕方は、自分で工夫するしかありません。

自分はノートにまとめるのが下手だから、という理由でメモをとることもせず、
何度も何度も同じ質問を繰り返すようでは、
仕事のやり方が下手な人と思われても仕方がないでしょう。
また、そのような人は、仕事の腕がなかなか上がらないことでしょう。

自分で仕事を覚える工夫、失敗をしない工夫、間違いを見つける工夫、
自分で見つけていくしかないと思います。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『仕事には、工夫が大事です』


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  9.失望のレシピ  
<サクラのレシピ>

ある時、同僚の彼女が仕事で失敗をしました。
それは、誰もが一度は経験するであろうと思われる、単純なミスでした。
だからこそ、誰もが、次はミスをしないようにしようと、慎重になったり
それなりの工夫や対策を講じているものでもありました。
でも、その彼女は、どういうわけか、何度となく同じ失敗をしていたのです。

わたしは、彼女に声をかけました。

「お節介かもしれませんが」と前置きをした上で、
わたしが、その失敗をしないための対策として使っているものを紹介しました。
必ずしも彼女にとって、それが役に立つものであったり、使い勝手のよいものとは
言えないのですが、何かの参考になればと思い、声をかけたのです。

すると、彼女は、それを見るなり言いました。

「わーっ!これがあったら便利ですよね。わたしも使ってみたいです。」

そこで、わたしは、自分なりに、どういう使い方をしているかを説明し、
後は、ご自身でカスタマイズして使ってくださいね、と言って、彼女に渡しました。

「ありがとうございます。」

彼女は喜んでくれました。そして、わたしも、うれしくなりました。

しかし、半月後、彼女はまた同じ失敗をしていました。
わたしは、正直なところ、少し、彼女に対してがっかりしました。
あの時の会話は何だったのでしょう。
あれから、彼女は、自分なりにカスタマイズして作成していなかったのか、
あるいは、作成はしたものの、活用しきれていなかったのか、
その点は不明です。

活用する、しないは、彼女の自由ですが、
同僚であるわたしから、そういうアドバイスを受けたということの意味を
考えてほしかったな、と思いました。
もう、同じ失敗は繰り返さない、という強い気持ちを持ってほしかったのです。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『周りの人間から失望されないように、同じ失敗は繰り返さないようにしたいものです』


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  10.向上心のレシピ 
<サクラのレシピ>

ある職場で、なかなか仕事を覚えることができない彼女がいました。
見兼ねたAさんが、こういうふうにしたらどう?と、アドバイスをしました。
すると、彼女は言いました。

「Bさんからも同じアドバイスをもらったんですが、そのやり方、苦手なんです。」

すでに、別の人からアドバイスをもらっていたようです。
そして、さらに彼女の言い訳を聞いていると、なんと、CさんからもDさんからも
似たようなアドバイスを受けていたことがわかりました。

ということは、彼女は仕事を覚えることができない、困った人だ、という認識を
その職場の多くの人が持っていたということです。
そこで、先輩たちが、注意や叱責ではなく、やんわりとアドバイスをしているのに、
彼女は、まるでそれに気がついていないかのようでした。
なんとも無神経な人です。



サクラのレシピには、こんなことが載っています。

『人は無神経になると、向上心が低くなります』


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